自分がこれまでに翻訳したTEDトークを紹介するエントリです。
「ジョン・フランシスはひたすら地球を歩いてきました(John Francis Walks the Earth)」
[TED2008, 19分28秒]
"プラネット・ウォーカー"と呼ばれるジョン・フランシスのトークです。1971年にサンフランシスコ湾で起きたタンカーによる石油流出事故をきっかけに、彼は22年に渡って車やオートバイなどの乗り物に乗るのをやめ、アメリカ中を歩きながら環境のことを考え、学んでいきます。そのうち17年間はひと言も口を利かずに。しかも、無言の旅の間に2つの大学院に通い、Land Managementの博士号まで取得するのです。ここでは、その旅のことが語られています。
17年の無言、ひたすら歩いた20年以上の旅なんて聞くと、苦行のようにストイックなものが思い浮かぶかもしれません。でも、この動画で語るジョン・フランシスは"無口な修行僧"のような感じとは程遠く、おしゃべり好きで頭の回転が速く、そしてユーモア精神に満ちています。そんな人が長い内省の時を過ごし、その体験を"しゃべり好き"に戻った今振り返る-それがこのトークです。一つひとつのエピソードも抜群に面白いのですが、この落差とでも言えるものが、彼の話を一層興味深いものにしています。翻訳したのは1年以上前ですが、今でも一番気に入っているTEDトークの一つです。
フランシスは自らの体験を本にも著していて、『プラネット ウォーカー 無言で歩いて、アメリカ横断17年』という題名で邦訳も出ています。また、映画スタジオのユニバーサルが彼の体験の映画化権を入手したという話もありました。もう5年ほど前の話なので既に頓挫しているかもしれませんが、ウィル・スミスがフランシス訳をやるのでは?なんていう噂も一時は出たそうです。
プラネット・ウォーカーの話、是非ご覧になってみて下さい。
<その他の関連リンク>
Planetwalk: http://www.planetwalk.org/
2011年1月15日土曜日
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