交通公園という、子どもが自転車の乗り方や交通ルールなどを学べる公園に行ってきました。子どもが自転車を借りて、信号や踏切、「とまれ」のサインなどがあるコースを走ることができる場所です。うちの子は3週間ほど前にここで練習して、補助輪なしで自転車に乗れるようになりました。
交通公園の良いところは、それほど広くはないとはいえ車が入って来ない専用のコースなので、一般の道よりもずっと自由に子どもを走らせることができる点です。補助輪なしで乗れるようになって以来、近くのスーパーまで買い物に行く時もいつも「自転車で行きたい!」と言って練習してきてはいたのですが、やはり普通の道では歩行者や他の自転車、車なども多く、なかなか「好きなように走ってきていいよ」とはいきません。なので乗れるようになってからの上達の度合いがあまりよくわからなかったのですが、今日はほぼ完全に自転車を乗りこなしていて、改めてこの年代の子どもの吸収の早さに驚きました。
交通公園には他にも同年代で補助輪なしの自転車に乗っている子が何人かいましたが、そんな姿を見ながら「子どもって本当に自分の体の一部みたいに自転車を動かすんだな」と思いました。ちゃんと乗れるようになった子どもと自転車には、一体感のようなものが感じられたのです。これは、大人が使う自転車とは別の乗り物なのではないか-という印象さえ受けるほどに。
それは恐らく、子どもが自転車に乗ること自体を心から楽しんでいるからなんだろうなと思います。アメリカで「ものづくりの学校 (Tinkering School)」を主宰するゲーバー・タリーは、このブログでも紹介したTEDトーク(こちら)の中で、ポケットナイフを子どもが持つ「初めての万能ツール」だと位置づけ、その使い方を学ばせるよう説いています。補助輪なしで自転車に乗れるようになるということもそれと同じです。自転車を自在に乗りこなすことができれば、これまでに体験したことのないスピードを自ら生み出すことができる。そして、自分の力で行ける範囲を大きく広げることができる。そんな大きな可能性を全身で感じ取っているからこそ、夢中で自転車の練習をし、あたかも熟練の職人が道具を使うかのような一体感が生まれるのではないか、と感じました。
2011年2月20日日曜日
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