自分がこれまでに翻訳したTEDトークを紹介するエントリです。今回も引き続き、翻訳・レビューが終わって日本語字幕が公開されたばかりのトークです。
「リサ・ガンスキー:次世代のビジネスは「メッシュ」である(Lisa Gansky: The future of business is the "mesh")」
[TED@Motorcity, 14分48秒]
スピーカーのリサ・ガンスキーはアメリカの起業家で、少し前に邦訳が出たビジネス書「メッシュ すべてのビジネスは〈シェア〉になる」の著者でもあります。この本の日本語版公式サイト(こちら)によると、メッシュとは、「モバイル・SNS・クラウドなどの情報インフラとデータを網目のようにつないで適時に適量なだけモノやサービスを提供するビジネス」という説明がされています。具体的な企業やサービスの事例を挙げながらこのメッシュというコンセプトを説明しようというのが、このTEDトークの大まかな内容です。
メッシュ・ビジネスを行うには、人々がシェアを行う場となるプラットフォームを作り上げることが重要だという主張は、まさにその通りです。ただ、プラットフォームというと、得てしてグーグルやアマゾンなどの巨大企業に目が行きがちです。このトークでは、ジップカーのような注目企業だけでなく、個人あるいは小さな組織が行っているような雑貨屋の例まで語られていることで、メッシュというコンセプトを身近に感じることのできるものにしている気がします。
このトークはとても面白いものでしたが、同時に訳すのに苦労したトークでもありました。話す文章が必ずしも(主語)-(動詞)のパターンになっていない箇所がいくつもあり、そのままどんどん先に行ってしまうからです。僕の一次訳を見てくれたレビュワーの方に、本当に助けていただきました。その分、読みやすい訳になったのではないかと思っています。
2011年4月23日土曜日
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