以下は、TED Talksのひとつ「リサ・ガンスキー:次世代のビジネスは『メッシュ』である(Lisa Gansky: The future of business is the "mesh")」の、拙訳による日本語訳文です。このトークの紹介についてはこちらをご覧ください。
2011年4月23日土曜日
リサ・ガンスキー:次世代のビジネスは「メッシュ」である(紹介)
自分がこれまでに翻訳したTEDトークを紹介するエントリです。今回も引き続き、翻訳・レビューが終わって日本語字幕が公開されたばかりのトークです。
「リサ・ガンスキー:次世代のビジネスは「メッシュ」である(Lisa Gansky: The future of business is the "mesh")」
[TED@Motorcity, 14分48秒]
スピーカーのリサ・ガンスキーはアメリカの起業家で、少し前に邦訳が出たビジネス書「メッシュ すべてのビジネスは〈シェア〉になる」の著者でもあります。この本の日本語版公式サイト(こちら)によると、メッシュとは、「モバイル・SNS・クラウドなどの情報インフラとデータを網目のようにつないで適時に適量なだけモノやサービスを提供するビジネス」という説明がされています。具体的な企業やサービスの事例を挙げながらこのメッシュというコンセプトを説明しようというのが、このTEDトークの大まかな内容です。
メッシュ・ビジネスを行うには、人々がシェアを行う場となるプラットフォームを作り上げることが重要だという主張は、まさにその通りです。ただ、プラットフォームというと、得てしてグーグルやアマゾンなどの巨大企業に目が行きがちです。このトークでは、ジップカーのような注目企業だけでなく、個人あるいは小さな組織が行っているような雑貨屋の例まで語られていることで、メッシュというコンセプトを身近に感じることのできるものにしている気がします。
このトークはとても面白いものでしたが、同時に訳すのに苦労したトークでもありました。話す文章が必ずしも(主語)-(動詞)のパターンになっていない箇所がいくつもあり、そのままどんどん先に行ってしまうからです。僕の一次訳を見てくれたレビュワーの方に、本当に助けていただきました。その分、読みやすい訳になったのではないかと思っています。
「リサ・ガンスキー:次世代のビジネスは「メッシュ」である(Lisa Gansky: The future of business is the "mesh")」
[TED@Motorcity, 14分48秒]
スピーカーのリサ・ガンスキーはアメリカの起業家で、少し前に邦訳が出たビジネス書「メッシュ すべてのビジネスは〈シェア〉になる」の著者でもあります。この本の日本語版公式サイト(こちら)によると、メッシュとは、「モバイル・SNS・クラウドなどの情報インフラとデータを網目のようにつないで適時に適量なだけモノやサービスを提供するビジネス」という説明がされています。具体的な企業やサービスの事例を挙げながらこのメッシュというコンセプトを説明しようというのが、このTEDトークの大まかな内容です。
メッシュ・ビジネスを行うには、人々がシェアを行う場となるプラットフォームを作り上げることが重要だという主張は、まさにその通りです。ただ、プラットフォームというと、得てしてグーグルやアマゾンなどの巨大企業に目が行きがちです。このトークでは、ジップカーのような注目企業だけでなく、個人あるいは小さな組織が行っているような雑貨屋の例まで語られていることで、メッシュというコンセプトを身近に感じることのできるものにしている気がします。
このトークはとても面白いものでしたが、同時に訳すのに苦労したトークでもありました。話す文章が必ずしも(主語)-(動詞)のパターンになっていない箇所がいくつもあり、そのままどんどん先に行ってしまうからです。僕の一次訳を見てくれたレビュワーの方に、本当に助けていただきました。その分、読みやすい訳になったのではないかと思っています。
ラベル:
TED,
働き方,
翻訳したトークの紹介
2011年4月12日火曜日
「マーク・ベゾス:ボランティア消防士が語る人生の教え」(日本語訳文)
以下は、TED Talksのひとつ「マーク・ベゾス:ボランティア消防士が語る人生の教え(Mark Bezos: A life lesson from a volunteer firefighter)」の、拙訳による日本語訳文です。このトークの紹介についてはこちらをご覧ください。
「マーク・ベゾス:ボランティア消防士が語る人生の教え」(紹介)
自分がこれまでに翻訳したTEDトークを紹介するエントリです。今回は翻訳・レビューが終わって日本語字幕が公開されたばかりのトークです。
「マーク・ベゾス:ボランティア消防士が語る人生の教え(Mark Bezos: A life lesson from a volunteer firefighter)」
[TED2011, 4分8秒]
スピーカーのマーク・ベゾスは、ニューヨークのロビンフッド財団というNPOで働きながら、地元でボランティア消防団にも参加しています。それらの活動を通して彼が学んだボランティアや思いやり、親切な行為についてのアドバイスが語られています。4分間とTEDの中では短いトークですが、途方もない災害を目の当たりにして「自分たちに何ができるのだろう」と考え込んでしまいがちな今、このタイミングで日本語に訳して紹介したかったトークです。是非ご覧になってみて下さい。
※このトークの日本語訳文は、こちらでご覧になれます。
「マーク・ベゾス:ボランティア消防士が語る人生の教え(Mark Bezos: A life lesson from a volunteer firefighter)」
[TED2011, 4分8秒]
スピーカーのマーク・ベゾスは、ニューヨークのロビンフッド財団というNPOで働きながら、地元でボランティア消防団にも参加しています。それらの活動を通して彼が学んだボランティアや思いやり、親切な行為についてのアドバイスが語られています。4分間とTEDの中では短いトークですが、途方もない災害を目の当たりにして「自分たちに何ができるのだろう」と考え込んでしまいがちな今、このタイミングで日本語に訳して紹介したかったトークです。是非ご覧になってみて下さい。
※このトークの日本語訳文は、こちらでご覧になれます。
2011年4月4日月曜日
2冊の写真集
最近、これはいい!と感じる写真集2冊に続けて出会いました。
まずは、先日このブログでも取り上げた(こちら)野村哲也さん(新書「パタゴニアを行く」の著者)による、パタゴニアの写真集。
新書では文章も良かったのですが、こちらの写真集はまさに「写真だけ」で勝負、という作品です。巻末にそれぞれの写真の簡単な解説はついていますが、あとはほぼ写真のみ。空、雲、山、道、海、氷河・・・といった、パタゴニアの風景を織りなす要素が、見事に写し取られています。パタゴニアは天候が変わりやすい場所だと聞きますが、その中でこれだけ鮮やかな写真を撮ることができたのは、現地に住んだからこそなのでしょう。
そしてもう一冊は、宇宙の写真集です。
こちらは、銀河系から徐々に遠くへ向かい、130億光年のかなたまで、宇宙と星々の写真を載せたものです。写真はハッブル宇宙望遠鏡やNASA、地球にある巨大な望遠鏡や大学の研究施設などから提供されたものが使用されています。無数に散りばめられた星や、ガス星雲、遠くに浮かぶ銀河など、圧巻の写真がページをめくるたびに現れます。大判のサイズを上手く活かした、迫力あふれる写真集です。
パタゴニアの写真を見ては「いつかはここを訪れてみたいな」と思い、宇宙の写真を眺めると、そのスケールに圧倒されました。 そういう意味ではこの2冊の写真集は大分と趣きを異にするものなのかもしれません。ただ、どちらも、日常からすこし離れて遠くに思いを馳せるきっかけを作ってくれたという点では同じ効果を持っていました。日々いろんなことがあって、知らず知らずのうちに目の前のことに追われがちになってしまう中、視線を遠くに導き、夢や想像力をかきたててくれるこうした写真集は、すごく貴重なものに感じられます。
まずは、先日このブログでも取り上げた(こちら)野村哲也さん(新書「パタゴニアを行く」の著者)による、パタゴニアの写真集。
PATAGONIA―野村哲也写真集 | |
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新書では文章も良かったのですが、こちらの写真集はまさに「写真だけ」で勝負、という作品です。巻末にそれぞれの写真の簡単な解説はついていますが、あとはほぼ写真のみ。空、雲、山、道、海、氷河・・・といった、パタゴニアの風景を織りなす要素が、見事に写し取られています。パタゴニアは天候が変わりやすい場所だと聞きますが、その中でこれだけ鮮やかな写真を撮ることができたのは、現地に住んだからこそなのでしょう。
そしてもう一冊は、宇宙の写真集です。
ファー・アウト―銀河系から130億光年のかなたへ | |
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こちらは、銀河系から徐々に遠くへ向かい、130億光年のかなたまで、宇宙と星々の写真を載せたものです。写真はハッブル宇宙望遠鏡やNASA、地球にある巨大な望遠鏡や大学の研究施設などから提供されたものが使用されています。無数に散りばめられた星や、ガス星雲、遠くに浮かぶ銀河など、圧巻の写真がページをめくるたびに現れます。大判のサイズを上手く活かした、迫力あふれる写真集です。
パタゴニアの写真を見ては「いつかはここを訪れてみたいな」と思い、宇宙の写真を眺めると、そのスケールに圧倒されました。 そういう意味ではこの2冊の写真集は大分と趣きを異にするものなのかもしれません。ただ、どちらも、日常からすこし離れて遠くに思いを馳せるきっかけを作ってくれたという点では同じ効果を持っていました。日々いろんなことがあって、知らず知らずのうちに目の前のことに追われがちになってしまう中、視線を遠くに導き、夢や想像力をかきたててくれるこうした写真集は、すごく貴重なものに感じられます。
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