昼間、子どもとプレーパークに行ってきました。しばらく好きなように遊んだ後、穴掘りがしたいというので、シャベルを借りて来ることにしました。ここでは、園芸とか畑仕事とかで使うような、長さ70~80cmぐらいある本格的なシャベルを使うことができます。それが子どもにとっては楽しいようで、来るときはよく穴掘りをしています。
今日は少し時間に余裕があったので、ただ土を掘り返すのではなく、緩やかな斜面に沿って小さな川を作り、最終目的地(少し深く掘ったダム)まで水を流してみることにしました。息子と2人で掘ったり土をどけたりしているうちに、プレーパークに遊びに来ていた他の子どもたちが何人か来て、「何してるの~?」と興味深げな様子。やがて、1人、2人と穴掘りや水運びに加わり、最後は5~6人ほどの「プロジェクト」として3つのダムと2つの経路を持つ川が完成しました。所要時間は1時間半程度でした。
プレーパークは、一般の公園に加えて遊びの幅がずっと広い場所です。子どもたちは、木登りに焚火(大人がそばにいます)、水遊び、くぎ打ち、楽器弾きなど、さまざまな遊びを思い思いにしています。その中で、自分が始めたことに他の子どもたちが何人も参加してくるというのは、今日が初めての体験でした。そこで感じたのは、自発的に参加してくると子どもたちは本当に熱心に物事に取り組むし、自分たちのアイデアを加えながら遊びをどんどん発展させていくなあ、ということでした。そして、あまり年齢に関係なく面白そうなことには近づいてくるんだな、ということも自分にとっては発見でした。土を掘る、水を運んで流すというわかりやすくて間口の広い行為だったこともあるのでしょうが、今日来た子どもたちは、見たところ大体3歳~12歳ぐらいまでバラツキがありました。そうした面々が、川を作るという軸に沿いながら思い思いのスタイルで遊びに参加している姿を見て、何だかいいなあと思いました。
2011年6月26日日曜日
2011年6月19日日曜日
TEDxKids@Tokyo 始まります
今年のTEDxTokyoが終わってひと月。その後会った運営スタッフの中には「終了後しばらくは(ちょっと放心したように)ゆっくりしてた」という人が何人もいますが、日本におけるTEDxの新しい取り組みであるTEDxKids@Tokyoが動き出しました。
今週オープンしたサイトはこちらです。
http://tedxkidstokyo.com/
TEDの精神を生かし、子どもたち(今回のイベントでは8~12歳が対象)が主役の、アイデアを共有するための機会やつながりを作っていこうという取り組みです。自分もスタッフの一員として関わっていきます。具体的な動きは、上記のウェブサイトやTEDxKids@Tokyoのツイッター、フェイスブック・ページなどを通じて順次お知らせしていきます。どうぞご期待下さい。
今週オープンしたサイトはこちらです。
http://tedxkidstokyo.com/
TEDの精神を生かし、子どもたち(今回のイベントでは8~12歳が対象)が主役の、アイデアを共有するための機会やつながりを作っていこうという取り組みです。自分もスタッフの一員として関わっていきます。具体的な動きは、上記のウェブサイトやTEDxKids@Tokyoのツイッター、フェイスブック・ページなどを通じて順次お知らせしていきます。どうぞご期待下さい。
2011年6月10日金曜日
Playing For Changeの新譜「PFC2」
帰宅したら、注文していたPlaying for Changeの新譜「PFC2 Songs Around the World」が家に届いていました。
Playing for Changeのことは以前にも書いたことがありますが(こちら)、世界各地のミュージシャンが曲をバーチャルに共演し、音楽を通じて世界をつなげていこうというプロジェクトです。前作に入っていた「Stand By Me」などは、日本でもCMに使われたりして話題になりました。
その第2作が出るということで心待ちにしていたのですが、今回も世界のさまざまな場所からの音楽家が参加して曲を歌いつなぎ、音楽の楽しさやポジティブなパワーがひしひしと感じられる内容になっています。前作で「Stand By Me」や「One Love」などの大名曲がカバーされていたように、PFC2では「Imagine」や、ボブ・・マーリーの息子ステファンが参加する「Redemption Song」などが歌われています。
また、DVDには、前作で「Stand By Me」のリードヴォーカル的な位置づけだったロジャー・リドリーをフィーチャーした「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」が入っているのも嬉しいところです。 ソウルフルで心地よい曲を聴きながら、帰宅後のひと時をゆったりと過ごしました。
Pfc 2: Songs Around the World | |
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Playing for Changeのことは以前にも書いたことがありますが(こちら)、世界各地のミュージシャンが曲をバーチャルに共演し、音楽を通じて世界をつなげていこうというプロジェクトです。前作に入っていた「Stand By Me」などは、日本でもCMに使われたりして話題になりました。
その第2作が出るということで心待ちにしていたのですが、今回も世界のさまざまな場所からの音楽家が参加して曲を歌いつなぎ、音楽の楽しさやポジティブなパワーがひしひしと感じられる内容になっています。前作で「Stand By Me」や「One Love」などの大名曲がカバーされていたように、PFC2では「Imagine」や、ボブ・・マーリーの息子ステファンが参加する「Redemption Song」などが歌われています。
また、DVDには、前作で「Stand By Me」のリードヴォーカル的な位置づけだったロジャー・リドリーをフィーチャーした「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」が入っているのも嬉しいところです。 ソウルフルで心地よい曲を聴きながら、帰宅後のひと時をゆったりと過ごしました。
2011年6月4日土曜日
[読書ノート]「おまんのモノサシ持ちや!」
先日のエントリで、デザイナー梅原真さんの著書「ニッポンの風景をつくりなおせ―一次産業×デザイン=風景」について書きましたが、梅原さんを取り上げたもう1冊の本を紹介します。
こちらは、日経BPの記者である著者が、梅原さんの活動を取材して著した本です。本人による書とこうした本がほぼ同時期に出版されるのも珍しいことだと思います。梅原さんは、日経の本の取材を受けていたために当初は「ニッポンの風景をつくりなおせ」の企画を渋ったそうですが、最終的にはそちらは”作品集”だという位置づけで仕分けをして出版に同意したそうです。
両方の本を読んでみて、「やはりどちらも出版してくれてよかった」と強く感じました。梅原さんが自ら、自分の作品やデザインした商品やサービスに対する依頼主の思いを綴る作品集がある一方で、少し離れた視点から梅原さんの仕事への取り組み方を読み解く本が別にあることで、より立体的に梅原さんのデザインに対する哲学とでも呼べるものが浮かび上がっています。
どちらの本からも強く感じられるのが、梅原さんがデザインを、生産者と消費者をつなぐコミュニケーションのあり方だと考えている点です。コミュニケーションのスイッチを入れ、人が商品やサービスに関心を向けるようになるためのツールとして、デザインは大きな可能性を持っているというのです。この本では、梅原さんが通常ネガティブに見られている要素(マイナス)を掛け合わせることで「プラス」を生み出し、それが意外感を持つことでコミュニケーションのスイッチを入れている、と分析しています。そしてそのために重要なのが、「自分たちが何者なのか、それを表明すること」だとしています。
デザインが、グラフィックや色づかいのカッコよさといった表面的な意匠の問題に留まるのか、より深く本質的なものをわかりやすく伝えるものになっているのかの違いは、このあたりにあるのではないかと感じます。
また、この本では梅原さんがグローバル化の時代の中でローカルが持つ意義について語った言葉が紹介されていました。グローバル化が進むほどローカルが持つ文化や伝統、多様性が大切になり、ローカルな資源を地元の人々の手で活用していくことが強みになる - というその主張に、深く共感しました。
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こちらは、日経BPの記者である著者が、梅原さんの活動を取材して著した本です。本人による書とこうした本がほぼ同時期に出版されるのも珍しいことだと思います。梅原さんは、日経の本の取材を受けていたために当初は「ニッポンの風景をつくりなおせ」の企画を渋ったそうですが、最終的にはそちらは”作品集”だという位置づけで仕分けをして出版に同意したそうです。
両方の本を読んでみて、「やはりどちらも出版してくれてよかった」と強く感じました。梅原さんが自ら、自分の作品やデザインした商品やサービスに対する依頼主の思いを綴る作品集がある一方で、少し離れた視点から梅原さんの仕事への取り組み方を読み解く本が別にあることで、より立体的に梅原さんのデザインに対する哲学とでも呼べるものが浮かび上がっています。
どちらの本からも強く感じられるのが、梅原さんがデザインを、生産者と消費者をつなぐコミュニケーションのあり方だと考えている点です。コミュニケーションのスイッチを入れ、人が商品やサービスに関心を向けるようになるためのツールとして、デザインは大きな可能性を持っているというのです。この本では、梅原さんが通常ネガティブに見られている要素(マイナス)を掛け合わせることで「プラス」を生み出し、それが意外感を持つことでコミュニケーションのスイッチを入れている、と分析しています。そしてそのために重要なのが、「自分たちが何者なのか、それを表明すること」だとしています。
デザインが、グラフィックや色づかいのカッコよさといった表面的な意匠の問題に留まるのか、より深く本質的なものをわかりやすく伝えるものになっているのかの違いは、このあたりにあるのではないかと感じます。
また、この本では梅原さんがグローバル化の時代の中でローカルが持つ意義について語った言葉が紹介されていました。グローバル化が進むほどローカルが持つ文化や伝統、多様性が大切になり、ローカルな資源を地元の人々の手で活用していくことが強みになる - というその主張に、深く共感しました。
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