2011年8月29日月曜日

[読書ノート]「梅原デザインはまっすぐだ!」

羽鳥書店が出版した、2010年7月に行われた梅原真さんと原研哉さんの対談を書籍化した文庫です。

梅原デザインはまっすぐだ! (はとり文庫 1)
梅原デザインはまっすぐだ! (はとり文庫 1)梅原 真 原 研哉

羽鳥書店 2011-07-04
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表紙に「ニッポンの風景をつくりなおせ」副読本とあるように、梅原さんのデザインした作品を紹介する「ニッポンの~」を読んでからでないと、この本は十分に楽しめないかなぁという気がします。そういう意味で、広く一般を狙った本ではないのかもしれません。また、装丁が上品で手に取った感じも良いのですが、内容は1時間程度で読める130ページほどのもの。それにしては値段がちょっと高めだなぁという感は否めませんでした。

とはいえ、梅原さんのデザインが好きで、普段メディアにほとんど登場しない梅原さんの言葉をもっと聞きたい・読みたいという人にとって興味深い本であることには間違いありません。「ニッポンの風景をつくりなおせ」に出てきた作品を元に、原さんがデザインの裏にある思考や流儀に迫っていく様を自分はとても面白く読みました。

原研哉さんの著作「デザインのデザイン」 などを以前夢中になって読んだことがありますが、やはり感覚がとても鋭い方だと改めて感じました。デザイナーというのはスタイリングを作るというよりも「構想」を提案する職業だ、という原さんの言葉に、そういう意識を持っているからこそ作品にメッセージや物語が込められていくのだろうと、深く頷きました。



2011年8月15日月曜日

奥多摩の渓谷にて

奥多摩に行ってきました。川遊びをするのが目的です。随分と前、学生の頃に羽村で有機米を作るという活動に多少関わっていたことがあるのですが、それよりも先に行くのは初めて。

休日だったので、青梅から先に行く電車にはたくさんの人が乗っていました。主に登山客が多かったように見えましたが、僕たちが目指したのは川です。海やプールとはまた違うところで子どもと水遊びを しようというのが目的でした。



御嶽渓谷は、こんな感じのところでした。このあたりでは多摩川も勢いよく流れ、カヤックやラフティングを楽しむ人たちが多く下って来ます。ただ、うちの場合はそんな激流で遊ぶことはできないので、岩や蛇行の関係で河原付近の流れが穏やかになっているところを探し、そこで水遊びとなりました。

水温は思ったよりかなり冷たかったです。膝ぐらいまで浸かる分には気持ちよいですが、ラッシュガードを着ていてもずっと体を水につけていると冷えてしまうぐらい。子どもも、しばし水で遊んでは河原に戻って体を温める、というぐらいのペースがちょうどよかった様子。水辺では土手の上よりも涼しくて、蚊などもおらず、ご飯を食べるにも水遊びをするにも非常に快適でした。タープかテントがあれば最高でしょう。勢いよく流れる川の音を聴きながら、「やっぱり水辺はいいな」と心地よく過ごした1日でした。